ことともに。

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【体験談】自宅分娩の流れ〜私の場合〜

「2人目は自宅で産む」と周囲に話したら、ほとんどの人に変わり者扱い(直接ではないが)されました。そもそも、病院で産むことが当たり前になった昨今、助産院での分娩も珍しいなか、60年前(テキトーです)に戻ったかのように自宅で産むと言ったら、そりゃそうか、、とも思いました。ちなみに、1人目は助産院で出産しています。

妊娠・出産・育児、どれを取っても大変な面ばかりが目立ってしまっている気がして、本当はどれを取っても人それぞれで、大変さの度合いも人それぞれである、という思いで書きます。

 

◾️はじめに

私はとんでもなく自然派志向な訳でもないし、水中分娩とかに憧れたこともないし、自分だけでお風呂で産むとか、まして海で産むとか、なんか、医学を通り越しちゃった感じの無茶なお産を志向しているわけではない、ということは、念のため、最初に書いておきます。

1人目のお産のことも書かないと、ここに至る経緯はわかんないかも、と思いつつ、またまとめるとして、2人目のお産について書きます。

 

◾️自宅分娩とはいえ病院に行く

自宅分娩というと、だいたい「えっ!1人で産むの!?」と聞かれるのですが、自宅分娩であっても、妊娠が正常に進んでいるかを調べるため、病院の検診を受けます。むしろ、最初(20週ぐらいまで)は、病院の検診だけです。

赤ちゃんがお腹にいる、しかも順調(胎盤が厚くなり、赤ちゃんの心拍が確認できる)、とわかるためには病院へ行く必要があります。

 

通常病院へ行くと、お医者さんは里帰り出産なども想定して「どこで産みますか?」と聞いてくれます。そこでとりあえず私の場合、「助産院で産みます」と答えました。

私の住んでいる市内で、分娩可能な助産院は一ヶ所しかなく、立地面からも隣の市の助産院が一番近く、先生も信頼できる(距離よりもこれが一番大事だと私は考えています)と思い、お願いする助産院は決めていました。

なので、そもそも病院へ検査に行く前に、助産院を決めて、助産院指定の病院を受診しています。

 

◾️自宅分娩の流れ(かなりザックリ)

①妊娠が発覚する

とりあえず検査薬。これは市販も病院のも精度に大差ないらしく、とりあえず市販のものを使って、明らかだったら受診でいいと思う。(生理が遅れて病院に行っても、だいたい検査薬使ってみましたか?って言われる)

 

※通常①から②の間に、どこでお産するか考えるという行程が入ると思うけど、今回は自宅分娩ということなのでいきなり②に行きます。

 

助産院を決める/週数毎の流れを聞く

自宅分娩を必須(不測の事態は受け入れるとして)とした場合、ただ助産院を決めるだけではダメで、自宅分娩を快く引き受けて下さるかどうか、ということが重要になります。

助産師さんたちは、妊婦さんに寄り添い、お産をサポートすること(産むのは本人、あくまでサポート)がお仕事なのですが、助産院でのお産が基本の場合が多いと思います。

したがって、自宅分娩をするには、助産師さんに自宅分娩を希望する旨をお伝えして、「いいね!」と言ってくれることが必要になります。

助産院へ行くと、助産院と嘱託医の間で取り決めた「何週にどこで何をする」かまとめた紙を渡されて、とりあえず初期の間は病院に行くように言われます。

※初産時の年齢や体調、過去のお産経験などから、そもそも助産院での分娩ができない方もいるので、ご注意くださいませ。

 

③病院を受診する

私の場合、2人目ということもあり、前回の助産院の流れもわかっていたので、最初から嘱託医の病院を受診しました。助産院には、必ず万が一の時に適切な医療が受けられるよう、嘱託医がいます。妊娠初期の間は、嘱託医に通院することになります。最初に検査に行った病院と異なる場合は、助産院希望の人として、紹介状などをもらい、新たに行くことになります。

 

④決められた通り助産院と病院に通院する

最初に助産院から受け取った紙通りに、週数に沿って適切な検査・検診を受けていきます。

私の場合、途中貧血に引っかかり、鉄剤などを服薬したり、35wで子宮頸管が15ミリになっていて(いわゆる切迫早産で入院するレベルの数値だと言われました)、37wまで絶対安静を言い渡されるなど、そこそこ検査・検診で引っかかってました。

最後は36wの検診で嘱託医から、全てのチェック項目でOKをもらえると、助産院での分娩(今回は自宅での分娩)の許可が出ます。これがいただければ、あとは41wまでに産むだけです。(病院によるかもだけど、41週からは予定日超過で病院でお産になるんだった気がする)

 

⑤お産に向けての準備

お産が近づいてくると、お腹の張りやおしるしなど、何かある毎に助産師さんに連絡します。あと、バースプランのすり合わせもします。

私の場合、1人目の時に子を取り上げてくれた助産師さんはお産を辞めてしまったので、サポートで入ってくれた助産師さんにまたサポートをお願いできないか、と今回の助産師さんにお願いをしていました。そうしたら、先生からご連絡を入れてくださり、無事サポートの方も希望の方に入っていただくことができました。

自分の身体の準備としては、本当はマタニティヨガをやったり、ウォーキングをしたり、バランスボールをしたり…と、やりたいことはたくさんあったのだけど、結局どれも1人目を思うと、ろくに実行することができませんでした。

自宅分娩の家庭での準備としては、実は特に何もなくて、助産師さんから必要なものは何かとお借りできました。(防水シーツなど)

我が家が準備したものは、洗面器・足湯ができる大きな入れ物、バランスボールぐらいかな…もちろん布団は自分が普段使っているものを使用します。

 

⑥いよいよお産

長くなってきたので、当日の細かいことは別でまとめますが、お産は突然始まります。しかも人それぞれです。

私の場合は、1人目の時はお産希望日をかなりはっきりと決めていて、見事にその日に出てきました。2人目は、いろんな要素が絡み合い、自分の中で1人目のようには決め切れずにいました。38wが過ぎたある日、候補日として出していた日の前日に、突然「もう出てきていいよ」と素直に思うことができ、まんまと翌日破水してお産を迎えることになりました。

お産はとにかく人それぞれだし、何が起こるか本当にわからないのですが、(あくまでも)私の場合は、比較的(たまたま)、赤ちゃんとの意思疎通ができた方なのかな、と思います。

何はともあれ、始まってしまえば、あとは落ち着いて産むだけです…笑(個人的には鼻からスイカとかより、硬い便って感じです。)

 

◾️最後に

はじめての妊娠・出産は、本当にわからないことだらけで、不安になることも多いうえに、圧倒的に大変な体験談が多い気がしています。

自宅分娩というと「どんな感じだった?」と聞かれることが多いので、比較的穏やかな妊娠・出産を経験した、なんでもない、フツーの記録として自宅分娩の流れをまとめてみました。

役に立つ方がいるかはわかりませんが、誰かのお役に立てれば幸いです。

 

 

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